昨日は“朝からワクワク古代史セミナー フィールドワーク“。古代史ハンター坂井洋一氏の解説付きで、目黒区の松岡美術館に行ってきました。
個人で集めたというコレクションは、エジプトやガンダーラ、ローマ、ヒンドゥーの彫像や、明・清の陶磁器などの逸品揃い。
エジプトの彫像とローマの彫像が同じ部屋にあるのを比べると一目瞭然なのは、顔が全然違うということ。ローマ人の彫りの深さと違って、古代エジプトの彫像はむしろ東洋人に近いような顔立ちです。坂井先生は、これが古代エジプト人が日本人と人種的に近いことを表している証拠なのだと言います。
これも古代エジプトと日本との深い関係を表す証拠。天皇家の菊のご紋章が、エジプトの彫像に。
実はこの16花弁の紋章は、エジプトだけでなく、シュメールにも、ユダヤ教の教会などにも見られるのだそうです。そして、『ガイアの法則』という本によれば、この16という数字は、地球の聖なるリズムを表している数字なのだといいます。
地球の経度は東経・西経あわせて360度。これをこの花弁の数16で割ると、22.5度。『ガイアの法則』によれば、経度で22・5度ずつずれた所に、これまでの世界の文明の中心地があるのだといいます。シュメール文明の中心地エリドゥ、インダス文明の中心地モヘンジョダロ、ガンジス文明の中心地、黄河文明の中心地洛陽、そして、日本の明石はちょうどぴったり22.5度ずつずれているといいます。そう、次に世界の文明の中心地となるのは日本なのだ、と『ガイアの法則』は説くのです。
そんな地球の法則がこの模様に隠されていて、それをはるか古代シュメール文明の時代から、日本の天皇家が受け継いできているのだと思うと、限りなく奥が深く神秘的なものを感じます。
こちらはミイラの入っていた木棺。
肩の部分に描かれた隼(ハヤブサ)の絵は、冥界の神オシリスと豊穣の女神イシスの息子である天空神ホルス。その上には太陽と蛇が描かれています。
下の、動物のお面を付けている人々の肩にバツ印のようなマークが付いていますが、これは数字の5を意味しています。
古代世界では神々を数字で象徴させるのが一般的で、エジプトで5の神様といえば、太陽の運行を司る地上神ゲブを意味します。
このゲブが東へ行って、中国や日本で北の守り神とされる「玄武(げんぶ)」へと変化したのだ、と坂井先生は言われます。
玄武は亀に蛇が巻き付いた姿で現されますが、蛇は古代では神聖な動物の代表ともいえます。
坂井氏の解説によれば、古代の人々は種族によって尊敬する動物(=トーテム)があり、それによって、蛇族、牛族、鳥族などに分けられるとのこと。
このローマのミネルヴァの頭の飾りは鳥に見えますが(実際にはグリフィン(頭は鷲、体はライオンの神獣)らしい)、ローマ人は鳥族ではなく、犬族。それはローマを建国した兄弟ロムルスとレムスが、森の中で狼(=犬の仲間)に育てられたという神話に表れているといいます。
ちなみに日本の天皇家は馬族だそうです。昨日薨去された三笠宮さまが古代オリエントを研究されていたのも、古代オリエント世界と天皇家とのつながりを直感的に感じておられたからでは、とのお話も出ました。
来月はまた坂井氏の案内で、三鷹のオリエント博物館を訪問する予定です。