暑くも寒くもなく、着物を着るのに快適な気候となった昨日は、代々木公園に黒い絞りの小紋で出かけた。
絞りは絞ることで布幅が縮むせいか、わたしの裄が出るのはめったにない。これは奇跡的に手に入った1枚(ヤフオクで買ったものです)。
帯もヤフオクで、これはうーんと安く買ったもの。わたしはこのビビッドな色が好きなのだが、母に言わせれば「真っ赤すぎて七五三みたい」。でも人がなんと言おうと、気に入ったものを着なければつまらない。
代々木公園ではときどき、着物にブーツとか、着物の中にパーカーを着ている人とか、自由に着物を着こなしをしている人を見かける。そういう自由さを抑えつけてしまうと、着物文化が硬直した、死んだものになってしまうと思うので、若い人はどんどん自由に着こなせばよいと思う。
代々木公園の入り口には、おしゃれな恰好の自転車乗りが集合しており、一体なんのイベントだろう?と思いながら、その輪の中を通り抜けたところ、着物を珍しがる外人から、一緒に写真におさまってほしい、と頼まれた。
イベントはツイードランというもので、ロンドン発祥のイベントらしい。わたしがツイードのジャケットを着こんだ紳士の列の中央に入ったところ、頼んで きた人以外の人もワラワラと寄って来て、10人くらいのカメラマンからバシャバシャ写真を撮られまくった。着物さえ着れば、あなたもわたしも日本大使! み んなもぜひ着物を着て、日本文化のすばらしさを伝え、注目される快感を味わってほしい♪