東京、芝の愛宕神社の前を通りかかり、はじめてお参りしてきました。
愛宕山は木々の茂るぽこんとした山になっています。海抜26mは都内随一の高さとのこと。わたしの住んでいる御殿山が海抜20mくらいなので、確かにそれよりだいぶ高いことになります。
神社にお参りするにはかなり急な石段を昇ることになりますが、なんと、この石段を馬で駆け上がった猛者が江戸時代にはいたとのこと。歩いて昇り織りするだけでもちょっと怖い、とても急な石段なのです。それを馬で上がるとは……ちょっと信じられませんが、本当の話のようです。四国丸亀藩士、曲垣平九郎は、この石段を騎馬で上がってお参りし、国家安寧を祈願して、境内の梅を手折って三代将軍家光に献上したところ、日本一の馬術の名人として名をとどろかせることになりました。以来、この石段は「出世の石段」と呼ばれるようになったそうです。
一気に駆け上がるのが、スピード出世のコツ!?
そうとは知らずに休み休み上がってしまいましたが(笑)。
愛宕神社の主祭神は火産霊命(ほむすびのみこと)。イザナミから生まれた火の神様です。
火の神様を祀るのは、火事がないように、との願いを込めてのことだったようです。
徳川家康が江戸幕府を開くにあたり、江戸の防火・防災の要として、この神社を慶長八年(1603)に創建しました。
私の地元品川神社とおなじく、徳川家にゆかりの深い神社であるため、ここの提灯にも葵の御紋が描かれています。
錦鯉の泳ぐ弁天池あり、涼しげなたたずまいの紫陽花の花あり。
都会のビルの街の中で、ぽっこりとそこだけ自然が残っている、オアシスのような空間でした。
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