藤の花見たさに母を連れて向島百花園へ。
見事に満開の藤の花を堪能することができました!
桜の花にまさるとも劣らない豪華絢爛さと日本らしいたおやかな風情が大好きです。
日本舞踊を習っていた子どもの頃、舞台で「藤娘」を踊ったのも、わたしが藤の花に執心する一因かも。
藤娘 舞いし日かくも 五月晴れ 美絵
藤ちらり 舞ひつつ散りぬ 句碑何基 晶子
去年はほとんど散ってしまった後だったので、無念を晴らすことができてよかった(笑)。
わたしの着物は白大島。母の羽織は器用だった叔母が刺繍したものです。もったいながりやの母も、この世にいるうちに着ないと損、と最近やっと思うようになったらしい(笑)。
絵羽織の母を照らすや 藤の華
↑ぼたん(牡丹)。百花の王はさすがに豪華。母によると、この基本の色が一番花もちがよいらしい。淡い色のものは品種改良した分だけ弱く、すぐに散ってしまうのだとか。この色の鮮やかさは、やはり中国的な美といえるでしょう。
↑しゃくなげ(石楠花)。こんなほのかな淡紅色のほうが、日本人の心にはぐっと来ます。
↑つつじ(躑躅)。こちらもほんのり紅をさした白の色合いが美しい。
↑うつぎ(宇津木)。
↑ふいりあまどころ(斑入り甘野老)。
↑いちはつ(一初)↓
↑あやめ(菖蒲)。いちはつもあやめも池ではなく、陸地に生えています。似ているけれど杜若(かきつばた)は水辺に生え、花菖蒲(はなしょうぶ)はその中間的なところに生えるものだとか。
↑むらさきさぎごけ(紫鷺苔)。水辺の小さな花です。
↑たつなみそう(立浪草)↓
↑たにうつぎ(谷宇津木)
↑園内にたくさん咲いていた花。名前がわかりません。
↑れんげ(蓮華)。
↑かしわ(柏)。ちょうど柏餅の季節ですね♪ 2-3枚葉っぱを取ってきたいところでしたが、我慢しました(笑)。
花屋さんで見る花と違って、向島百花園にある日本古来の植物は清楚ではかなげで可憐です。
祖父がよくこの百花園に行っては俳句を詠むなどしていた、と母から去年聞いて以来、わたしもそんな風流を楽しめるようになりたいものだ、と思ってきました。
最近、テレビの俳句番組(プレバト)にも刺激され、今回、へたくそながら無理やり俳句をつくってみました。
園内を巡って一句ひねれば、その日からあなたも風流人。ぜひお試しを!