崇峻天皇の墓?赤坂天王山古墳と忍坂散策

等彌神社から桜井駅までバスで戻り、バスを乗り換えて向かったのが「赤坂天王山古墳」。石室の中にまで入れるという珍しい古墳です。歴史マニアの間では崇峻天皇の墓ではないか、と言われています(宮内庁が管理する崇峻天皇陵は別にあるのですが)。

入口から数メートルはとても狭く、這って進むしかありません。

写真で古墳の内部に白く見えるのは、中に入っている人の脚が懐中電灯で照らされているものです。入口からしばらく進むと天井が高くなり、普通に立つことができます。中には石棺だけがあり、外の猛暑が嘘のようにひんやりと冷たい空気が内部を満たしています。

崇峻天皇は日本史上唯一、臣下によって暗殺されたことが、記録に明記されている天皇。死後、通常の儀式を営む間もなく、即日埋葬されたといいます。暗殺を命じたのは当時の最高権力者、蘇我馬子であり、蘇我氏に都合の良い人間に皇位を継がせるためだったと考えられています。

赤坂天王山古墳を出た後は、大和朝倉駅まで30分以上の道のりを歩きます。この辺りは「忍坂(おっさか)」と呼ばれ、所々に風情のある街並みが残されています。

瓦屋根の街並みをめでたり、途中の神社にお参りしたり、駅までの道のりも乙なものでした。

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