一昨日は建国記念の日。
2676年前、初代天皇である神武天皇が即位したとされる日です。戦前は紀元節と呼ばれた大事な祝日でしたが、終戦直後から1966年まで、祝日ではなかった時期もありました。
戦後日本を占領したGHQが、日本人の強靭な精神力を弱体化するために、日本人のアイデンティティを失わせよう、そのために日本の皇室や神道に根差した文化を崩壊させようと画策したためです。
祝日には国旗を揚げてお祝いする、という習慣も廃れていきました。最近我が家ではこうした流れに対抗して、祝日には国旗を揚げるようにしています。
この日の着物は八手模様の染紬です。
その日の夜は湯島天神で、日本を知る会の勉強会「因幡の白兎と神武天皇の大和統一」に参加しました。梅は五分咲きで、夜の境内には香しい匂いが立ち込めていました♪
「東風(こち)吹かば 匂い起こせよ 梅の花 主(あるじ)なしとて 春な忘れそ」大宰府に左遷された菅原道真が詠んだこの歌にちなみ、道真公を祀る天神様には梅の木が多く植えられています。道真が左遷されたのは、当時生還率わずか1/4の遣唐使の廃止を訴え、それを実現したため。唐の国から高度な文化を既に吸収してしまった日本にとっては、得られる文物と失われる人命を秤にかけてデメリットのほうが大きい、と道真は判断したのでした。国全体のためを思って政治を実行した道真は、しかし、遣唐使によって貿易の利益を上げていた既得権益層の貴族たちの恨みを買うこととなり、左遷されてしまいました。そんな勇気ある政治家が現代にもほしいものですね。