辻が花小紋でお出かけ 歌う神職・涼恵さん

昨日は久しぶりに着物でお出かけ。辻が花模様の小紋にシンプルな無地の帯を合わせました。

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出かけた先は日本を知る会。講師は兵庫県の小野八幡神社の神職にして歌手の涼恵さんという女性で「神社のいろはと神道の精神、そして日本の心」がテーマでした。

「浄明正直」と言う言葉が神道にはあるそうですが、これは「きよく、あかるく、ただしく、すく(=すなおに)」という、人としてあるべき姿を表す言葉であるとともに、神職の位階を表す言葉でもあるそうです。「浄階←明階←正階←直階」と、直階から位が上がっていくに従って、履く袴(はかま)の色も、白→浅葱色(水色に近い色)→紫、と変化していき、その上は、というと、また白に戻るのだそうです(ただし白地に白の紋入り)。白に始まり、白に終わる、というのが、清浄であることを尊ぶ神道らしくて興味深いですね。江戸時代までは日本では喪服も白だったそうです。

穢れ(けがれ)を祓う、ということを神道では重視しますが、けがれとは「氣」(目に見えないエネルギー)が「枯れ」ている状態、という話もふーん、と思わせられました。また、古事記などでは神々などが「笑う」ということを「咲う」と表記しているとか。人の笑顔はまさにパッと咲いた花のようですね。
「枯れる」「咲く」など植物に使う言葉を、こんなふうに応用するところは、日本人がいかに自然と一体になって暮らしてきたか、いかに神道が自然を崇拝しているか、ということを象徴しているように感じました。

講演の合間には涼恵さんの清らかな歌声も披露してくださいました。11/27には大阪市中央公会堂で、12/7には、武蔵野公会堂でコンサートも開かれるそうです。コンサート情報はこちらを→ 11/27大阪公演  12/7東京公演